ＪＲＡブリーズアップセール完売。 が、よく見れば… [競馬全般]
４／２７（月）に中山競馬場で行われた
ＪＲＡブリーズアップセール
全７６頭（４頭欠場）が上場され
全馬売却（売却率１００％）
と、この不景気で
どこのセリも売上が落ちている中
見た目の数字上、好成績を収めました。
昨年の当セール出身馬から
セイウンワンダー
ナイキハイグレード
などが輩出された事も
このセールに注目が集まった
理由の１つ
だと思いますが、
最大の理由は
博打の胴元＝ＪＲＡ＝国がバック
が育成した馬だから
悪い馬は居ない「だろう」
何かあっても何らかの補償がある「だろう」
と言う安心感だと思います。
この辺りが
他のトレーニングセールが考慮すべき点
なのかも知れません。
これから行われる２００９年度の各種セリも
同様に高い売却率となる事を願います。
と、ここまでは綺麗ごと。
ここからは 突っ込んだ お話。
売却率１００％の裏に回ってみてみましょう。
今回ＪＲＡが上場した馬８０頭（欠場４頭を含む）
を２００７年の各地のセリで落札した総額は
５億０１５８万５千円（消費税込）
一方今回売却した７６頭の総額は
７億３５７５万円（消費税抜き）
売上総額から仕入総額を引くと
プラス２億３４１６万５千円
となります。
「が、ちょっと待った！！」
丸々 ２億の儲けと思ったら大間違い。
この８０頭は最長で９ヶ月
ＪＲＡに養われ、育成を受けていた
のですから、
その経費も考慮しないといけません。
馬によって
食事の種類・量など
全く同じではありませんが
ここは全てが同じだったとして計算します。
０７／０８ 八戸市場組 ４頭
→ セリ当日まで ２９３日繋養
０７／１４ セレクトセール組 ３頭
→ セリ当日まで ２８７日繋養
０７／２２ セレクションセール組 １４頭
→ セリ当日まで組 ２７９日繋養
０８／１８～２２ サマーセール ５８頭
→ セリ当日まで ２４８～２５２日繋養
１０／２１ 九州市場組 １頭
→ セリ当日まで １８８日繋養
育成期間にかかる費用として、今回は
北海道内にある 有名な育成場の料金
９，５００円～９，８００円／日（税込）
を参考に
今回は ９，７００円／日 として計算します。
八戸市場組 ４頭
育成費１，１３７万円
セレクトセール組 ３頭
育成費８３５万円
セレクションセール組 １４頭
育成費３，７８９万円
サマーセール組 ５８頭
育成費１４，０６５万円
九州市場組 １頭
育成費１８２万円
育成費総額は ２億０００８万円。
さっき出てきたプラスの金額
２億３４１６万５千円
から育成費総額を引くと
３４０８万円
１頭あたりの儲けは４２万円。。。
さらにここから
駆虫代、削蹄費（装蹄）、治療費
セリ上場に必要なレントゲン代
各種輸送費等
を引いたら
【プラスどころか マイナス！！】
また、セリでの売却額を細かく見ると
仕入価格より安い値段で売却
（要は赤字、欠場を含む）
した馬が
【８０頭中、２９頭】＝約３６％
にもなるのですから、これは正に
【慈善事業】
でも、この恩恵に預かれるのは
年間生産されるサラブレッド約７，０００頭
のうち８０頭（１．１％）だけ。
この先、ＪＲＡが
育成・売却する馬を増やすにも
設備上から頭数の限界もあるでしょう。
外国人馬主も認可するようにしてしまった以上
海外から日本国内のセリに参加する馬主も
増えるかも知れません。
そう考えると
国内のセリにおける お客様の安心感
を
一定レベル以上のものにする
べきかと思います。
何せ 自称：国際パートＩ国 なんですから…
それを行うのはＪＲＡが…と言うよりは
農水省が太鼓判
とした方が良いかも知れません。
マイクロチップを活用するなどして
～の検査済です。
病歴も相違ありません。
レントゲン写真も用意されています。
調教履歴はこの通りです。
とされていれば、今回の
ＪＲＡブリーズアップセールとまでは行かずとも
売却率は上がるような気がします。
（落札価格を上げるための話はその先）
もちろん重要なのは
その太鼓判代を
末端の生産者に押し付けない事
です。
単体の農協で行うには現状難しい話もあり
農水省がその技術と資金を
公的資金のように投入
すべき時だと思いますが。。。
日本ブログ村に登録してます。
本日の写真は
川崎競馬の誘導馬 ４月 桜＆こいのぼり 青色Ｖｅｒ。
2009年03月29日
川崎競馬場 にて撮影。
大きいサイズや他の写真は
川崎の誘導馬2009のアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/144437
川崎競馬の誘導馬
４月開催 桜＆こいのぼり 青色Ｖｅｒ。
トライアンフトーチくん
ユーコースプリングくん
ＪＲＡブリーズアップセール
全７６頭（４頭欠場）が上場され
全馬売却（売却率１００％）
と、この不景気で
どこのセリも売上が落ちている中
見た目の数字上、好成績を収めました。
昨年の当セール出身馬から
セイウンワンダー
ナイキハイグレード
などが輩出された事も
このセールに注目が集まった
理由の１つ
だと思いますが、
最大の理由は
博打の胴元＝ＪＲＡ＝国がバック
が育成した馬だから
悪い馬は居ない「だろう」
何かあっても何らかの補償がある「だろう」
と言う安心感だと思います。
この辺りが
他のトレーニングセールが考慮すべき点
なのかも知れません。
これから行われる２００９年度の各種セリも
同様に高い売却率となる事を願います。
と、ここまでは綺麗ごと。
ここからは 突っ込んだ お話。
売却率１００％の裏に回ってみてみましょう。
今回ＪＲＡが上場した馬８０頭（欠場４頭を含む）
を２００７年の各地のセリで落札した総額は
５億０１５８万５千円（消費税込）
一方今回売却した７６頭の総額は
７億３５７５万円（消費税抜き）
売上総額から仕入総額を引くと
プラス２億３４１６万５千円
となります。
「が、ちょっと待った！！」
丸々 ２億の儲けと思ったら大間違い。
この８０頭は最長で９ヶ月
ＪＲＡに養われ、育成を受けていた
のですから、
その経費も考慮しないといけません。
馬によって
食事の種類・量など
全く同じではありませんが
ここは全てが同じだったとして計算します。
０７／０８ 八戸市場組 ４頭
→ セリ当日まで ２９３日繋養
０７／１４ セレクトセール組 ３頭
→ セリ当日まで ２８７日繋養
０７／２２ セレクションセール組 １４頭
→ セリ当日まで組 ２７９日繋養
０８／１８～２２ サマーセール ５８頭
→ セリ当日まで ２４８～２５２日繋養
１０／２１ 九州市場組 １頭
→ セリ当日まで １８８日繋養
育成期間にかかる費用として、今回は
北海道内にある 有名な育成場の料金
９，５００円～９，８００円／日（税込）
を参考に
今回は ９，７００円／日 として計算します。
八戸市場組 ４頭
育成費１，１３７万円
セレクトセール組 ３頭
育成費８３５万円
セレクションセール組 １４頭
育成費３，７８９万円
サマーセール組 ５８頭
育成費１４，０６５万円
九州市場組 １頭
育成費１８２万円
育成費総額は ２億０００８万円。
さっき出てきたプラスの金額
２億３４１６万５千円
から育成費総額を引くと
３４０８万円
１頭あたりの儲けは４２万円。。。
さらにここから
駆虫代、削蹄費（装蹄）、治療費
セリ上場に必要なレントゲン代
各種輸送費等
を引いたら
【プラスどころか マイナス！！】
また、セリでの売却額を細かく見ると
仕入価格より安い値段で売却
（要は赤字、欠場を含む）
した馬が
【８０頭中、２９頭】＝約３６％
にもなるのですから、これは正に
【慈善事業】
でも、この恩恵に預かれるのは
年間生産されるサラブレッド約７，０００頭
のうち８０頭（１．１％）だけ。
この先、ＪＲＡが
育成・売却する馬を増やすにも
設備上から頭数の限界もあるでしょう。
外国人馬主も認可するようにしてしまった以上
海外から日本国内のセリに参加する馬主も
増えるかも知れません。
そう考えると
国内のセリにおける お客様の安心感
を
一定レベル以上のものにする
べきかと思います。
何せ 自称：国際パートＩ国 なんですから…
それを行うのはＪＲＡが…と言うよりは
農水省が太鼓判
とした方が良いかも知れません。
マイクロチップを活用するなどして
～の検査済です。
病歴も相違ありません。
レントゲン写真も用意されています。
調教履歴はこの通りです。
とされていれば、今回の
ＪＲＡブリーズアップセールとまでは行かずとも
売却率は上がるような気がします。
（落札価格を上げるための話はその先）
もちろん重要なのは
その太鼓判代を
末端の生産者に押し付けない事
です。
単体の農協で行うには現状難しい話もあり
農水省がその技術と資金を
公的資金のように投入
すべき時だと思いますが。。。
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本日の写真は
川崎競馬の誘導馬 ４月 桜＆こいのぼり 青色Ｖｅｒ。
2009年03月29日
川崎競馬場 にて撮影。
大きいサイズや他の写真は
川崎の誘導馬2009のアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/144437
川崎競馬の誘導馬
４月開催 桜＆こいのぼり 青色Ｖｅｒ。
トライアンフトーチくん
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