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トレーニングセールの結果が JRAの無能ぶりを明らかにする [馬産地・牧場]

お上(農水省)への「あがり」を確保するために
 JRAが市場取引馬奨励賞を廃止
してから、セリ市場が一気に冷え込んだ。
(別名:社台セールのセレクトセールを除く)

一般家庭向けの話で例えると
 国土交通省への「あがり」を確保するのに
 高速道路の休日割引=1,000円は
 やっぱりやめますね。。。
と突然言われたようなもの。

旅行の予定を立てて、宿も予約してたのに…とか
車の整備代を払ってしまったよ…とか
今日の 明日の では、どうにもなりませんね。

JRAがしたのは
 生産~育成~登録~出走
と1スパン=3年も要する競走馬生産において
現場、特に中小生産者の事は考えず
あっちむけホイ!!と方針転換したのに等しい。

更には市場取引馬奨励賞の廃止理由が
 「市場取引馬を特別扱いせずとも
  十分通用するレベルに達した」
と寝ぼけたもの。

市場取引馬奨励賞が廃止された途端
社台セール(セレクトセール)を除き、
セリ市場は一気に冷え込みましたが
JRAは一向に間違いを認めないようです。

そんな馬鹿団体JRAが
市場取引馬奨励賞を再開するまで待っていては
中小生産者は次々に倒れてしまう。
(事実、既にかなり倒れている)

そこで馬鹿団体JRAの代わりに
改善策を行う事と発表したのが
 日高軽種馬農業協同組合(以下HBAと呼ぶ)

2009年は試験的に
各トレーニングセールで購買された2歳馬に対し
 「市場取引賞」
を交付する事となった。

もちろん先日行われた
 「JRAの」 採算度外視トレーニングセール
 (ブリーズアップセール)
は、市場取引賞の対象外。

その第1弾
市場取引賞交付対象 初のトレーニングセール
 九州トレーニングセール
が5/8(金)に行われた。

結果は
 上場  26頭
      (昨年8頭、一昨年24頭)
 売却  20頭
      (昨年6頭、一昨年11頭)
 売却率 77%
      (昨年75%、一昨年46%)
 総売上 5,071万円
      (1,145万円、一昨年1,660万円)
 平均価格 254万円
      (昨年191万円、一昨年151万円)
 購買者 15名+熊本県馬主会
 欠場  2頭(7%)

上場頭数が大きく違うので単純比較はできないが
 売却率
  過去6年で最高
 総売上
  約2.5倍の上場があった2005年には
  及ばないものの過去6年で2番目
 平均価格
  過去6年で最高

この不景気を考えれば
 素晴らしい結果
となった。

もちろん
 「市場取引賞」効果だけでなく
 セールを開催・運営した関係者の方々や
 今回購買補助金を交付した九州馬主協会
など
 現場の努力が実ったもの
である。

今年は「試験的」ではあるが
結果が数字でハッキリと出てしまえば
市場取引馬奨励賞の必要性が証明される。

日本独特の庭先取引ではなく
市場原理に則った「セリを基本とする」馬取引は
セリの活性化に繋がるだけでなく
 ・透明性のある馬取引が可能
 ・癖や病・怪我歴等、事前確認でき購買者にもメリット有
 ・個別に売却ルートを持たない生産者の足場も固まる
などから、全体的な日本馬産の底上げに繋がる。

この後に控えている
 HBAトレーニングセール
 ひだかトレーニングセール
 千葉トレーニングセール
も売れ行き良好に進み
 JRAが市場取引馬奨励賞廃止を撤回
または
 JRAが市場取引賞への適切な補助金を拠出
など
 JRAが必要な改善をせざるを得ない方向
に話が進んで行く事を願う。

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本日の写真は
東京湾カップ。
2009年05月06日
船橋競馬場 にて撮影。

大きいサイズや他の写真は
東京湾カップのアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/154422

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