九州トレーニングセールが行われましたが

当初３／２９に予定されていたものの
ＪＲＡ宮崎育成牧場で感染が確認された
伝染性貧血（国内では１８年ぶり）防疫のため
開催延期となっていた九州トレーニングセールが
本日１ヶ月半遅れで行われた。※２０１０年は開催中止

上場頭数：２３頭（欠場２頭）　　前々年：２６頭
落札頭数：１１頭　　前々年：２０頭
売却率：５２．４％　　前々年：７６．９％
売却総額：２，２３６万円　　前々年：５，０７１万円
平均価格：２０３万円　　前々年：２５３万円
最高額馬：３８０万円　　前々年：５３５万円

ここ１０年の結果を見ていると
平均価格が暴落したのが２００３年から。
その平均価格が１５０万円～２５３万円
好景気時の１／２～１／３にまで落ち込んでいる。

市場取引馬奨励賞も無く
この価格であれば生産者も
何もセリまで待たずに売れる馬は売れるうちに
と庭先取引が加速しそう。

となれば販売のための営業戦略が重要になってくるが
金と人を湯水のように使える大手スーパー
に対抗する事は難しい。

せめてもっと多種多様な種牡馬の産駒で
開催競馬場によって違うレースを魅せられる
そんな場があればまた購買対象も分散するのだが
高額賞金の中央競馬が
　どこも同じような内容の芝競馬ばかり
では何も起こりそうもない。

当のＪＲＡが主催した
４／２５　ＪＲＡブリーズアップセール
でも台付価格を下回る金額で
叩き売りした馬が１５頭居り
この後予定されている
　５／１６（月）
　　千葉サラブレッドセール
　５／２４（火）、２５（水）
　　ＨＢＡトレーニングセール
にも暗い影を落としている。

またメジロ牧場の廃業を見た牧場が
連鎖的に廃業をしてしまいかねない状態で
日本の馬産は壊滅の一歩手前。

すぐに立て直しが利くものでもなし
今すぐにでも改善策を始めておかないと
取り返しのつかない事になると思うのだが。

一方で、競馬ファンとして
大手スーパー以外の競走馬に一口出資して支援する
と言う手もあるかも知れません。

個人的には
　さんざん「愛馬」とか言っておきながら
　競走馬を引退したら知らん顔
はしたくないので
もう一口出資する事はないでしょうけど（おい）

友人は元メジロ牧場繋養繁殖牝馬の仔に
一口出資するみたいです。。。

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本日の写真はその友人出資予定馬
カナルグランデ（予定馬名。ヴェネジアの２００９）
ユニオンオーナーズクラブにてまだ出資者募集中
2010年02月21日
競優牧場　にて撮影。
※大きいサイズの写真が欲しい方はコメントください。







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コメント 4

生産牧場が一極集中になると、血が偏り、競走馬のレベルダウンになりそうです。さらに、血のマンネリに飽きたファンが、どんどん競馬から離れてしまいそう。
by シービーちゃん (2011-05-10 00:57) 

こん○○は、シービーちゃんさん。

ＳＳの肌にドンピシャの種牡馬を
社台以外の種馬場で用意できれば
バランスの取れた元の状態に近づけさせる事も
できるのでしょうけれど。

現状では真面目に数年先も見えませんね。

by ＨｏｒｓｅＰｈｏｔｏ (2011-05-10 18:03) 

血統を偏らせているのは、
社台じゃなくて他の生産者なんだけどね。
そこは勘違いしてはいけません。
by 二宮郡 (2011-05-11 23:46) 

おばん、二宮。

売れる馬を作らなきゃ…と
金持ちに寄付しに行く（種付けに行く）
益々格差が広がる。
しかし、売れないかも知れない馬を
作っている余力はとうの昔になくなっている。
正に悪循環。

先代と違うのは
良い種馬（候補）は全部自分の所へ
かき集めてしまうとこかな？

by ＨｏｒｓｅＰｈｏｔｏ (2011-05-12 00:00)