明日また 中央競馬から 競馬の灯りが消える

明日は重賞
　ヴィクトリアマイル
が行われる…らしいですが

個人的に注目は珍しく中央競馬
それも　新潟４Ｒ

このレースに出走する
メジロコウミョウ　※当歳時　2008年08月12日撮影


母：メジロルルド


０５／２０（金）に解散するメジロ牧場
メジロの勝負服が見られるのはこのレースが最後。

また中央競馬から競馬の灯りが消える。
非常に残念な話だ。

一時期バカみたいに高騰した種付料の支払いで
　廃業に追いこまれた牧場
　かまど馬（牧場の看板繁殖牝馬）を
　借金のカタとして奪われ、力を無くしていった牧場
をたくさん見てきましたが
ついにその魔の手は
小規模牧場から　中規模牧場へ伸びてきたわけです。
※もちろんメジロ牧場の経営体系は
　個人牧場とは違いオーナーブリーディングではありますが

気前の良い旦那的馬主さんが多くいた時は
牧場の７～８割がその馬主さんの預託馬。
そこで出た利益の中から、自家生産馬で勝負…
が成り立っていたわけですが
馬主さんが減り　牧場の自己負担率が増え
不景気な中でも　なんとか売れる馬を作ろうと
無理をして高い種馬を付けた（←これが間違いのもと）
その結果、馬産地から馬が減り
これまで放牧地だった所に
和牛や羊　黄金色の稲が　目立つようになりました。

一般的に例えれば
資金力の無い個人商店、商店街が
バタバタと潰れて街が滅び
大手スーパーにはトップ○リューとか言う
自社ブランド商品が並ぶ。
本来なら商店街を活性化させるべき所が
不景気のあまり　逆に海外に金や雇用が流れてしまう
１００円ショップやユ○クロに客が集まる悪循環。
今の日本経済そのものかも知れません。

でもいずれ餌の無くなったライオンも飢え死にする。
その時が来たら、日本の馬産が終わる時です。

大手スーパーの先代が生きていたら
さぞ嘆かれた事でしょう。
日本の馬産全体の底上げ無くして
日本の競走馬のレベルアップなしと
馬産地全体のバランスを考えていた方ですから。

競馬の楽しみを教えてくれたメジロ牧場。
競走馬の写真を撮る趣味を教えてくれたメジロ牧場生産馬。
今までありがとう。

あとは自分が生きている間に
日本馬産の最後を看取る…とならん事を願うばかり。

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