また競馬場から誘導馬が居なくなった

競馬場でこれからレース
出走馬が本馬場入場に入る時
先導をきってくるのが誘導馬。

日常見慣れたこの光景。

残念ながら今年度
その誘導馬が居なくなったのが名古屋競馬
一方、メインまでの後半６レースのみに
限定する事になったのが　兵庫競馬

前者についてはＨＰにそのアナウンスすらなく
後者については
　竹之上次男氏のブログ
では
　競馬組合の各部署や関係者からの猛反発を押し切って
とされています。

売上不振に伴い誘導馬が居なくなった例で
最近では岩手競馬が挙げられますが
岩手競馬（水沢競馬場、盛岡競馬場）の場合
本馬場のすぐ横にパドックがあり
誘導する距離はほんの少しだった事もあります。
しかし今回の名古屋競馬、兵庫競馬は
スタンドの裏から表まで回りこむだけの距離があります。

共に不景気による売上不振のため経費節減の対象
とされてしまったようですが
誘導馬は競馬を行うために必要無いものなのでしょうか？

例えば馬場を慣らすハロー車
売上には直接影響はしないものですが
公正な競馬を行うためには必要なものです。

誘導馬の役割について今一度確認してみると
ウィキペディアでは
　■日本の場合
　　　・パドックから本馬場まで出走馬を先導する
　　　・（一部）お客様を出迎えるグリーティング役
　　　・放馬などのアクシデントが発生した場合に
　　　　馬をなだめて落ち着かせる役も担う場合がある
　■日本以外の場合
　　　・出走馬を落ち着かせる役のリードホース
　　　・放馬などのアクシデントが発生した場合に
　　　　馬をなだめて落ち着かせる役も担う場合がある
　　　・大きなレースの際は馬上から
　　　　勝利騎手インタビューを行ったりもする
とされてますが
これ以外にも
　・これからレースが始まるのだ…との盛り上げ役
　　衣装替えによってはこれからメインレースだ…との演出
　・衣装、小物による季節感の演出などファンサービス
　・現役時に活躍した競馬場で誘導馬を努め
　　オールドファンの方に昔を思い出して頂く
　・幼稚園の遠足（高知競馬）などの触れ合いサービス
などファンサービスにも一役買っていると思います。

また競馬場によって違いはありますが
　近隣の乗馬倶楽部に所属している乗用馬
が開催時に誘導馬として出張してくる場合は
本業（飼養者）は乗馬倶楽部で
競馬場にやってくるのはアルバイト的な位置付けで
それに掛かる費用はそんなに掛かるものでしょうか？

競馬場所有として飼養しているケースでも
数百頭が所属している厩舎で飼養すれば
１頭、２頭増えたとして
餌代他にそんなに掛かるものでしょうか？
他に削れる所は無かったのでしょうか？

現場の数字は全く分からない部外者ですが
個人的には疑問が残ります。

いつ競馬場に行っても
必ずそこに居て、必ず会える馬は
　【誘導馬だけ】
なんですけどね。
特定の競走馬に会いたい場合は
出走する日に行かなければ会えませんから。

中には自分のように
　誘導馬のファン
も居るわけですから。

どうしても誘導馬の費用が…と思ったのなら
　１：競走馬を出走させる側の関係者が必要だと思えば
　　　その飼養費用を関係者で出し合う
　２：入場ゲートに
　　　　「誘導馬飼養費用募金箱」
　　　を設置して、来場者の反応を確かめる
　３：工夫１つで毎レース登場する動く広告にもなる
　　　兵庫競馬では騎手ズボンを活用した企業広告
　　　を印字していますし
　　　川崎競馬では１日警察署長を行ってからは
　　　２７日：交番の日にはこのような衣装で登場してます。
　　　
　　　
　　　笠松競馬ではゼッケン部分に
　　　「がんばろう東北」のメッセージを付けています。
　　　
などなど
何かをしてから決断しても良かったのではないでしょうか？

一度無くしてしまったものは
今の時代なかなか元には戻しにくいものです。

判断では慎重に慎重を重ね
多方面の声もよく聞いた上で判断して頂きたいものです。

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本日の写真は
名古屋競馬場の誘導馬　かけるくん
2011年01月04日
名古屋競馬場　にて撮影。

もう競馬場では見られない
名古屋競馬場の誘導馬　かけるくん
（中京競馬場所属時はジェイクくん）
岐阜大馬術部に貰われていったとの話ですが…






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