尻尾の無い競走馬 デビュー戦を優勝で飾る

ゴールを駆け抜けるサラブレッド
たてがみと　しっぽを　優雅に風になびかせ…
が見慣れた光景だが

まずはこちらの動画を御覧頂きたい（ＰＣ限定）
　ゴールに注目

ちょうど　再生１分あたりに映し出されるのは
ごく一般的な競馬のゴールなのですが
とても違和感を感じる。

それもそのはず、優勝した
　トーホウジョーカー
には、尻尾が無いのだ。

新聞記事

父はサクラバクシンオー、母はトーホウパール
兄に中央競馬現オープン馬：トーホウオルビス
を持つ同馬は、中央競馬：川村禎彦厩舎に入厩。
活躍を期待されていたが、ゲート練習時に転倒し負傷。
その際に尻尾に重大なダメージを負ったため
手術で尾骨の根元から切除されてしまった。

その後も中央競馬でゲート試験を受けるも合格できず
何とかデビューさせたいと言う馬主さんの意向で
４月半ばに名古屋競馬に転入。

これまで見た事もないハンデを背負った競走馬。
しっぽのない馬がバランスを崩さずに速く走ることができるのか
競走能力や走るバランスにどんな影響を与えるかは分からない。

気性面について尻尾を見て判断しようにもそれがない。
尾離れが良ければ調子が良さそうだと判断しようにもそれがない。
本人（本馬）がハエや虻などをはらいたくてもそれがない。

判断材料が丸々無い手探りでの状態の中
１ヶ月半、ただひたすらデビューさせるために世話をし
調教をしてきた関係者の努力の甲斐あって
６／３（水）ついにデビュー戦を迎える事が出来た。

デビュー戦の結果は圧倒的１番人気で優勝

この１勝はただの１勝ではない。

関係者の努力の実が結んだものであり
馬主さんが長い目で見守ってくれた結果であり
競走馬本人（本馬）がハンデを克服した事実である。

デビュー戦は走破時計５１秒０だったが
手前替えもスムーズで、４９秒台で走る力を持っている
と言う調教師の言葉から
これから先、どれだけ走るものか？
楽しみでもあり、つい応援したくなる。

現地に行かれる方は暖かい声援を
送って頂ければ幸いです。

＜06/05　20:08追記＞

東海の競馬専門誌　競馬エースさんが
　ゴール写真
を掲載されました。

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本日の写真は
東京ダービー
シーズザゴールド、ポシビリテ、ウインクゴールド
2010年06月02日
大井競馬場にて撮影。

大きいサイズや他の写真は
東京ダービーのアルバム（順次ＵＰ予定）
からダウンロードできます。
http://photozou.jp/photo/list/294117/1631035

シーズザゴールド


ポシビリテ


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