セール終了 不景気のツケは末端の生産者に… [馬産地・牧場]
期待と不安が背中合わせで注目された
7/13~15 セレクトセール
7/20~21 セレクションセール
が終わったが
不景気の影響がモロに出た結果だった。
デビューまでの間
2年分の餌代・育成費が掛かる当歳馬より
デビューに近く、経費も1年分少ない1歳馬。
先に行われたトレーニングセールの結果も
加味すれば、即戦力候補の購入が増えている。
馬主サイドとしても、これからどう成長するか?
が分からないギャンブル込みである当歳より
資金回収が早期に見込める1歳・2歳に
シフトしているのは不景気の影響だろう。
金満セールのセレクトセールでさえも
2億円以上で落札された当歳馬が今年は出なかった。
落札額の半分は社台が折半…が恒例だけに
馬主サイドは1億すら出していない事になる。
一方、農水省の無能役人がロクな策も打たずに
国内の馬産界を中心とした競馬界の立て直しが
出来ていない状態で、一方的に踏み切った
外国人馬主開放
による競走馬購入も結局の所
既に日本に基盤を築いているダーレー
と
先日、日本のセリで落札した馬で
シンガポールダービーを制したDr.K C Tan氏
※セレクションセールにて表彰受賞。そのついで?
が購入したのみで、他は静観。
結果的に農水省の無能役人の無駄な方策より
現シンガポール:高岡秀行調教師の
日本馬売り込み策が数段上だったと言う事か?
ちなみに静観した外国人馬主は
オータムセールで規定枠を埋める頭数を
買い叩いて取りあえず揃えるのではないか?
と思っている。
さて、こうなってくるとシワ寄せは
末端の生産者が丸々カブる事になる。
※尚、ここには
自前の種を自前の繁殖につけて自前の育成で…
の社台は含まない。
まず種付けしても種が止まるか 止まらないか?
1年後に生まれるのは 牡馬か 牝馬か?
2~3年経過して その時流行の血統か 否か?
そして売れるか 売れないか?
何も先が見えず、かつ、1年余計に飼育費・育成費を
自腹で払わなければいけなくなった末端の生産者。
(ここでは馬主から預かっている預託の繁殖を除く)
どこかで費用を削減しなければならない。
さて、どこを削るか?
最も削りやすい所は 「種付料」
1,000万円でディープインパクトなど付けても
牝馬だったら火の車。
牡馬でも毎度の様に細い子が生まれたらアウト。
余裕のある一部の大手生産者ならともかく
殆どの中小生産者は
100~200万円以内の種牡馬
で勝負せざるを得ない。
もちろんそうなってくると強い馬作りどころではない。
そして牝馬が生まれて将来繁殖に上がったとしても
もちろん血統的に大きな期待は持てない。
景気回復が一番な話だが
上がりの甘い汁ばかり吸ってないで
そろそろ第1次産業をちゃんと保護しなさい農水省。
でも逆の目から考えれば
馬鹿みたいに特定の種牡馬ばかりの
今のつまらん競馬から
多種多様な種牡馬の子が競いあう
正常な競馬の姿
に戻ろうとしているのかも知れない。
後は、国の無能な策に振り回されて被害を受けた
中小生産者がこれ以上、減らない事を祈るばかり。
★★★★★ 参考 セール結果 ★★★★★
★★セレクトセール 1歳の部★★
牡馬
上場 103頭 (昨年96頭)
売却 83頭 (昨年62頭)
売却率 80.6%(昨年64.6%)
牝馬
上場 53頭 (昨年55頭)
売却 39頭 (昨年43頭)
売却率 73.6%(昨年78.2%)
全体
売却率 78.2%
売却総額 28億3437万円 (昨年24億6498万円)
平均価格 2325万円 (昨年2347万円)
1歳馬の売却率は3年前と比べて
12.1%増えているものの
平均価格は3年前と比べて
963万円減って 3割引状態。
★★セレクションセール 1歳の部★★
牡馬
上場 149頭 (昨年147頭)
売却 89頭 (昨年 82頭)
売却率 59.7%(昨年55.8%)
牝馬
上場 92頭 (昨年 59頭)
売却 37頭 (昨年 11頭)
売却率 40.2%(昨年18.6%)
全体
売却率 54.8%
売却総額 13億0105万円
平均価格 985万円
1歳馬の売却率は4年前と比べて
ほぼ平行線(2~3年前は売れ、昨年は下落)
平均価格は4年前と比べて
224万円減って 1割9分引き状態。
★★セレクトセール 当歳の部★★
牡馬
上場 225頭 (昨年233頭)
売却 146頭 (昨年167頭)
売却率 64.9%(昨年71.7%)
牝馬
上場 95頭 (昨年81頭)
売却 61頭 (昨年55頭)
売却率 64.2%(昨年67.9%)
全体
売却率 64.7%
売却総額 51億5886万円 (昨年77億0595万円)
平均価格 2492万円 (昨年3471万円)
当歳の売却率は4年前と比べて
-15.4%減。
平均価格も4年前と比べて
966万円減って、
2割8分引き状態。
★★セレクションセール 当歳の部★★
牡馬
上場 128頭 (昨年119頭)
売却 32頭 (昨年 47頭)
売却率 25.0%(昨年39.4%)
牝馬
上場 34頭 (昨年59頭)
売却 6頭 (昨年11頭)
売却率 17.6%(昨年18.6%)
全体
売却率 32.6%
売却総額 4億3039万円 (昨年7億7647万円)
平均価格 1132万円 (昨年1338万円)
当歳の売却率は4年前と比べて
-2.2%減。
平均価格も4年前と比べて
65万円減って、
5分引き状態。
日本ブログ村に登録してます。
本日の写真は
川崎競馬の誘導馬 6月 紫陽花Ver&七夕Ver。
2009年06月18日
川崎競馬場 にて撮影。
大きいサイズや他の写真は
川崎の誘導馬2009のアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/144437
6月紫陽花Ver
トライアンフトーチくん
6月七夕Ver
トライアンフトーチくん
明日から川崎7月後半開催だってのに
7月前半開催分がまだ整理しきれてない(滝汗)
7/13~15 セレクトセール
7/20~21 セレクションセール
が終わったが
不景気の影響がモロに出た結果だった。
デビューまでの間
2年分の餌代・育成費が掛かる当歳馬より
デビューに近く、経費も1年分少ない1歳馬。
先に行われたトレーニングセールの結果も
加味すれば、即戦力候補の購入が増えている。
馬主サイドとしても、これからどう成長するか?
が分からないギャンブル込みである当歳より
資金回収が早期に見込める1歳・2歳に
シフトしているのは不景気の影響だろう。
金満セールのセレクトセールでさえも
2億円以上で落札された当歳馬が今年は出なかった。
落札額の半分は社台が折半…が恒例だけに
馬主サイドは1億すら出していない事になる。
一方、農水省の無能役人がロクな策も打たずに
国内の馬産界を中心とした競馬界の立て直しが
出来ていない状態で、一方的に踏み切った
外国人馬主開放
による競走馬購入も結局の所
既に日本に基盤を築いているダーレー
と
先日、日本のセリで落札した馬で
シンガポールダービーを制したDr.K C Tan氏
※セレクションセールにて表彰受賞。そのついで?
が購入したのみで、他は静観。
結果的に農水省の無能役人の無駄な方策より
現シンガポール:高岡秀行調教師の
日本馬売り込み策が数段上だったと言う事か?
ちなみに静観した外国人馬主は
オータムセールで規定枠を埋める頭数を
買い叩いて取りあえず揃えるのではないか?
と思っている。
さて、こうなってくるとシワ寄せは
末端の生産者が丸々カブる事になる。
※尚、ここには
自前の種を自前の繁殖につけて自前の育成で…
の社台は含まない。
まず種付けしても種が止まるか 止まらないか?
1年後に生まれるのは 牡馬か 牝馬か?
2~3年経過して その時流行の血統か 否か?
そして売れるか 売れないか?
何も先が見えず、かつ、1年余計に飼育費・育成費を
自腹で払わなければいけなくなった末端の生産者。
(ここでは馬主から預かっている預託の繁殖を除く)
どこかで費用を削減しなければならない。
さて、どこを削るか?
最も削りやすい所は 「種付料」
1,000万円でディープインパクトなど付けても
牝馬だったら火の車。
牡馬でも毎度の様に細い子が生まれたらアウト。
余裕のある一部の大手生産者ならともかく
殆どの中小生産者は
100~200万円以内の種牡馬
で勝負せざるを得ない。
もちろんそうなってくると強い馬作りどころではない。
そして牝馬が生まれて将来繁殖に上がったとしても
もちろん血統的に大きな期待は持てない。
景気回復が一番な話だが
上がりの甘い汁ばかり吸ってないで
そろそろ第1次産業をちゃんと保護しなさい農水省。
でも逆の目から考えれば
馬鹿みたいに特定の種牡馬ばかりの
今のつまらん競馬から
多種多様な種牡馬の子が競いあう
正常な競馬の姿
に戻ろうとしているのかも知れない。
後は、国の無能な策に振り回されて被害を受けた
中小生産者がこれ以上、減らない事を祈るばかり。
★★★★★ 参考 セール結果 ★★★★★
★★セレクトセール 1歳の部★★
牡馬
上場 103頭 (昨年96頭)
売却 83頭 (昨年62頭)
売却率 80.6%(昨年64.6%)
牝馬
上場 53頭 (昨年55頭)
売却 39頭 (昨年43頭)
売却率 73.6%(昨年78.2%)
全体
売却率 78.2%
売却総額 28億3437万円 (昨年24億6498万円)
平均価格 2325万円 (昨年2347万円)
1歳馬の売却率は3年前と比べて
12.1%増えているものの
平均価格は3年前と比べて
963万円減って 3割引状態。
★★セレクションセール 1歳の部★★
牡馬
上場 149頭 (昨年147頭)
売却 89頭 (昨年 82頭)
売却率 59.7%(昨年55.8%)
牝馬
上場 92頭 (昨年 59頭)
売却 37頭 (昨年 11頭)
売却率 40.2%(昨年18.6%)
全体
売却率 54.8%
売却総額 13億0105万円
平均価格 985万円
1歳馬の売却率は4年前と比べて
ほぼ平行線(2~3年前は売れ、昨年は下落)
平均価格は4年前と比べて
224万円減って 1割9分引き状態。
★★セレクトセール 当歳の部★★
牡馬
上場 225頭 (昨年233頭)
売却 146頭 (昨年167頭)
売却率 64.9%(昨年71.7%)
牝馬
上場 95頭 (昨年81頭)
売却 61頭 (昨年55頭)
売却率 64.2%(昨年67.9%)
全体
売却率 64.7%
売却総額 51億5886万円 (昨年77億0595万円)
平均価格 2492万円 (昨年3471万円)
当歳の売却率は4年前と比べて
-15.4%減。
平均価格も4年前と比べて
966万円減って、
2割8分引き状態。
★★セレクションセール 当歳の部★★
牡馬
上場 128頭 (昨年119頭)
売却 32頭 (昨年 47頭)
売却率 25.0%(昨年39.4%)
牝馬
上場 34頭 (昨年59頭)
売却 6頭 (昨年11頭)
売却率 17.6%(昨年18.6%)
全体
売却率 32.6%
売却総額 4億3039万円 (昨年7億7647万円)
平均価格 1132万円 (昨年1338万円)
当歳の売却率は4年前と比べて
-2.2%減。
平均価格も4年前と比べて
65万円減って、
5分引き状態。
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本日の写真は
川崎競馬の誘導馬 6月 紫陽花Ver&七夕Ver。
2009年06月18日
川崎競馬場 にて撮影。
大きいサイズや他の写真は
川崎の誘導馬2009のアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/144437
6月紫陽花Ver
トライアンフトーチくん
6月七夕Ver
トライアンフトーチくん
明日から川崎7月後半開催だってのに
7月前半開催分がまだ整理しきれてない(滝汗)