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JRA 外国人馬主認可でどうなってしまうのか? [競馬全般]

■始めに…
 次のような方は、以下の長文を読むだけ無駄です。
 国の操るままに馬券だけ買っててください。
  ・中央競馬の馬券が買えれば、他は気にならない人。
  ・引退した馬の行く末など気にしないと言う人
  ・地方競馬がどうなろうと知った事ではないと言う人

■閲覧
 携帯で御覧頂くのは、かなり厳しいと思いますので
 PCでの閲覧をお勧めします。

■ツッコミどころ
 本文中、間違い・勘違い・その他
 ツッコミ所が多いと思います。
 先に謝っておきます。 ごめんなさい。

★★★★★★ 長文 開始 ★★★★★★

これまで
 日本国内で生産を行っている牧場で
  『1年のうち300日以上を
   牧場に滞在する牧場の責任者』
の条件で、馬主認可を行っていたJRA(国営競馬)

ダーレージャパンの高橋代表はこれに対応していた。
しかし本国ファーガソンとの対立から馬主資格を返上。
外国人馬主はしばらく棚上げ状態となっていた。

しかしながら
JRAが愚策
 【パートI国へ昇格】
を行ってしまったばかりに
海外からの門戸開放要求のさらなる圧力を受ける事となる。

そしてこの春から 「怪しい動き」 が起きる。
JRAは 【曖昧な言葉】 で動き始めた事を語り始め
セリでは外国人の競走馬購入が出始めた。

ついに9/4(木)JRAは
国内非居住者の馬主資格を条件付きで認める案を提示。
生産者の 【ごく一部の】 代表 に承認された。
早ければ09年11月から出走可能となる。

【当面は…】
生産者や馬主が受ける打撃を最小限に抑えるため、
国内に配慮した厳しい制限を設ける…としている。

(1)内国産馬の所有義務付け
  最初の4頭は内国産馬でなければならず、
  5頭目で外国産馬が認められる。
  ※外国産馬の所有割合は5頭に1頭。

  ⇒現在の外国産馬の割合を大きく越える
    【20%】 が外国産馬になる可能性。
   それも海外未出走馬に限るとは定義していない。
   賞金の安い海外から、賞金の高い日本競馬へ
   「本気の」 G1馬が来れば相手にならない。
   (ジャパンCのように観光目的ではない)
   また、そこで稼いだ賞金は日本の馬産地には落ちず
   本国から次なる使徒を連れてくる資金となる。
   一方内国産の購入については一切触れておらず
    口裏を合わせての 庭先取引
   が行われても、違反とならない。
   パートI国を名乗るのであれば
    セリ(市場)取引
   を行うべきである。
   もちろんセリ取引となったとしても
   海外の人間が馬を買うのに
   見知らぬ所から買うよりも
   知っている所から…になるのは必然。
   そう、海外に出歩く事の多い
    【社台】
   となる。
   確かにその 【営業活動】 は企業努力だ。
   しかし
    【国が特定の団体に有利となる政策】
   を行ってはいけない。
   セレクトセールでいくら競走馬が売れようと
   それ以外のセリは全く恩恵には預かれない。
   日本の馬産は決して上向かない。
   競走馬のレベルも上昇しない。
   それはこれまでの歴史が語っている。
   行うべきは 【底辺の底上げ】 であり
    金持ちのためのマネーゲーム
   は要らない。

(2)入厩頭数制限
  導入初年度は上限10頭、2年目15頭、3年目20頭。
  国内居住馬主の上限100頭より大幅に低く設定される。

  ⇒厩舎にとっては大口馬主が一気に増えるチャンス。
   しかし金に物を言わせた者が
   良い厩舎を独占する可能性が高くなり
   現在の社台1人勝ちが、【社台と海外の勝ち】の図式へ
   変わるだけで、一般の馬主・新規馬主には迷惑。
   そもそも これまで 1人勝ちを許すどころか
   【手を握っている時点で 間違い】 だったのだが。

(3)共有不可
  100%自己所有。

  ⇒この部分だけであれば現状問題は無い。

(4)制限策の期間
  これらの制限策は3年後を目処に検証。
  制限緩和等の見直しを行う。

  ⇒見直しを行う事を前提条件に盛り込めば
   開放要求者は更なる開放を求める。
   一度要求を呑んでしまった以上
   次回要求に大きく歯止めをかける事はできない。
   見直しうんぬんを言うのは
    【必要になった時、初めて口にすべき】
   で、明らかに
    【3年後 緩和しますよ宣言】
   をしているのはおかしい。

●●●●●●生産者に対しての配慮●●●●●●

軽種馬農協の生産地懇談会にて
 出席した一部の人間
に対し
 「非居住外国人馬主登録についての説明」
を行った…と言うが
それを各生産者に伝えたのは
 【8月上旬の軽種馬農協だより】
であり
JRAが
 生産者に対し、十分説明を行った
とは言えない。
 ↓
老人医療と同じやり方で 【非常に汚い手口】

その裏で7月に行われたセレクトセールでは
 ・オーストラリア大富豪
 ・ロンドン拠点の競走馬エージェント
 ・ダーレー・ジャパン
などが当歳を中心に購入。
もちろん勝った馬が世界(日本以外)の競馬場で
通用する血統ではなく、日本での出走を前提…
なのは事前に 【完全認可の情報を流出させた】
としか思えない。

また平成20年度生産地懇談会では
 ・除外の多い1600万下、1000万下条件の緩和策
 ・国内購買拡大の仕組み作り
 ・市場取引馬所有奨励賞の復活
 ・地方競馬の振興支援
などの要望が出されたが
 返事なし状態
のままである。

アリバイ工作だけしておいて
配慮は 【されていないのと同じ】 である。

●●●国内馬主減少に対しJRAがしてきた事●●●

バブルが弾け、馬主のパンクが目立ってきた後
JRA&農水省が対策を行ってきたか?何かしたか?

記憶力の無い頭で思い出してみる。
 1:秋の中央G1 全部勝つと特別ボーナス
 2:サマーシリーズで上位馬にボーナス
 3:共同馬主認可 (1口馬主ではない)
こんなもんか?
※違っている、足りない…はごめんなさい。

1・2については
 「たまたま」 強い馬を持てた人
なら嬉しいだろうが
そもそも今、馬主となっている人は
 年収いくらの 資産がいくらの…
と言う既に金持ち。

「レースを盛り上げるために余計に出走させてください」
と言われて、暑いさなかに はいそうですか とは言わない。

3の共同馬主認可は1人では1頭の馬を所有するには
厳しくなった人を繋ぎとめる事はできただろう。
しかしながら、新規開拓には繋がらない。

パンクして馬主を辞める人が出て
新規に馬主となる人がこれより少なければ
馬主不足になる。

ある掲示板で、
 今のJRAの馬主認可条件は厳し過ぎる
と書いている人が居た。
馬主認可の条件を満たし、
半分道楽の馬主をしようと言う人は確かに少ない。
ならばどうすれば良いのか?
その人曰く
 「供託金制度」
の導入だと言う。
馬1頭を所有し、その馬の維持費に対し
1000万円なら、その供託金を厩舎へ預ける
要は馬主が いざパンクした時 の保険金だ。
これが出来る人に馬主認可をすると言うもの。

 ほう それはいい。

今、運の波に乗って 手元に金がある人
しかし
 ・今後、安定して儲かる保証が無い。
 ・資産として馬主の条件を満たすに至っていない
 ・税金対策などを考えている
などの人はかなり居るはずだ。

その人達が馬主になる気になれば
かなりの数になると思われる。

一般人がこんな案を出せるのに
JRAは考える頭の1つもないのか?

●●●JRAが行った愚策 パートI国 昇格●●●

日本の競馬が今のように発展したのはなぜか?

世界と明らかに違うのは
海外競馬
 ・馬主に取って 「名声」 であるもの
 ・駒が揃えば競馬として成り立つ
日本競馬
 ・競馬ファンが娯楽として楽しむもの
 ・馬産振興の目的も持つ
 ・中央(国営)と地方が存在する2重構造。

競馬を開催するのに競走馬が必要だが
安い海外からの輸入に頼らず、
制限をかけて国内馬産を優先しているなぜか。
それは日本の競馬が
 馬産振興にが重いウェイトを占めている
から。

その馬産を活気づかせるために、
 日本馬を海外に買って貰おう
とパートI国になったのではなかったか?
それで海外に日本馬がたくさん売れたか?

売れなかった。

そもそも世界でも珍しい高速芝馬場。
そこで強い血統の馬を買っても世界では通用しない。
ダーレーが勝ったSS産駒も例外ではなかった。

いや、結果的にそのパートI国昇格が
外国人馬主認可に辿り着き
 高いレース賞金を 【持ち逃げ】
される状況を作っただけではないか。

しつこいくらいに言うが
 「国内の競馬すら
  1本化できていないのに
  何が パートI国 だ?
  海外資本に食いつぶされるだけなら
  そんな パートI国など 返上してしまえ」
である。

これ以外にも
 ・厩舎の馬房メリット制度 → 増やしたり減らしたり…
 ・ころころ変わる番組編成、レース体系 → 混乱
 ・市場取引馬奨励賞の廃止 → セリで売れず
 ・繁殖牝馬血統書買取廃止 → 牝馬が売れず
など、どうしてJRAが行う事は
 【愚策】 【逆効果】
の物ばかりなのだろうか?

●●●●●●今後の行く末●●●●●●

海外からの圧力もあっただろう。
しかし、日本の競馬の歴史は浅く
まだ
 【国内の競馬界を整備する事すらできていない】
なかで
 【外国に向けて 風穴を自ら開けた事】
により

 ・一時的に外国人馬主の日本産馬購入は増える。
  しかし制限策の見直し毎に日本産馬購入の割合は減る。
 ・レース賞金は社台と外国人馬主の取り合いとなる。
  どちらも自らの懐を暖める事に必死で
  日本馬産への 【還元は考えていない】 ため
  日本の馬産への利得は発生しない。
 ・国内の一般馬主の取り分は減り、更なる馬主減少を招く。
  居なくなった馬主の枠を巡って、さらなる
  【社台と外国人馬主】 の拡大が懸念される。
 ・外国人馬主はレース賞金が目的で
  コストのかかる日本馬産への投資は考えない。
  逆に言えば、これまでルールに従って段階を踏んで
  馬主資格取得へ動いていた各外資の反発も招く。

で、結局どうなるかと言えば

1:海外からの莫大な資本による 【攻撃】 を
  日本国自体が 【制限】 を正しく行わない限り
  日本ではお山の大将である 社台 もいずれ撃ち殺され
  日本の競馬は 外資に乗っ取られる。
  もちろん 社台が 【飼い犬】 になった場合は別だが。

2:外資は狭い日本の国土で 高い金を使ってまで
  わざわざ生産をする必要はないので
  日本の馬産は 衰退、下手をすれば無くなる。

3:レース賞金を海外へ 【持ち逃げ】 され
  資本金に限りが出れば、レース興業資金も焦げ付く。
  儲からない競馬は開催しない、援助金も出ない。
  もちろん最初のターゲットは 国営ではなく地方競馬。

4:完全な自由競争の世界(例:自動車メーカ)であれば
  技術の向上により、対抗は可能ではあるが
  馬産はそれでなくとも後進国で、かつ資金不足・不況。
  自由競争をスタートする時点には程遠い。
  国が弱者に首をくくれと言うのは間違い。
  3年後に見直しと言っているのは
   【今種付済の生産が終わったら転職を考えろ】
  と言っているようにしか見えない。

★★★★★★★★★ 長文 終了 ★★★★★★★★★

お疲れ様でした。
もっと語学力があれば良いのですが…

この文の中から1つでも
 これは問題だ
と思って貰えたものがあれば嬉しいです。

自分は日本の国内 あちこちで
 ほのぼのとした 馬の親子が居る風景
をこれからも見たいのですが。。。

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