日高軽種馬農協 オータムセールの結果 [競馬全般]
日高軽種馬農協 オータムセールが
１０／１５（月） 当歳馬、
１０／１６（火）～１９（金） １歳馬
の日程で行われた。
景気が回復してきているのであれば
オータムセールでも…となるはずが
やっぱり景気は回復していないんだ…と言う結果。
（データ部は 後半にあります）
●●● 当歳の部 ●●●
セレクションセールでも苦戦した当歳馬は
特に売却率が低い気がする。
もちろん 「お台のスタート価格」 が
高すぎて主取…のケースも多いと思うが
種付料の早期回収
生産馬の早期売却
は小売店で言うと
早期仕入、早期販売
在庫を長く、多く抱えていては
「赤福」 のような状況に陥ってしまう。
出来れば早く売り切りたい所だが
馬主総数が減ってしまい
青田買いも減ってしまっている。
●●● １歳の部 ●●●
２日目の売却総額、売却率が飛び抜けているが
これはダーレージャパンの馬が１３頭全て売却
その内、２頭が２，０００万、４頭が１，０００万
を超えた売却額となったためであり
その１３頭を除くと
・売却頭数は他の３日より多い
・売却総額は他の３日と大差無し
・取引平均額は他の３日より安い
となる。
ダーレーの馬を買いに来たもののセリ負けたので
せっかく来た仕方がないから手頃な馬を買った…
と言うのが多かったのだろう。
それを除くと通年並みの売却率ではあるが
とにかく金額が安い。
種付料の回収もできないのでは
生産しても赤字→生産を廃業
が加速してしまう。
日本競馬のレベルダウンも加速してしまう。
何とかならないものか？
●●● まとめ ●●●
一体、金持ちの独占団体が主体の
セレクトセールと何が違うのだろうか？
同じ所（金持ちの独占団体）の種なのに。
個人的には
日本人に有りがちなブランド志向
と
購入以降のアフターサービス（育成など）
の差かと思う。
前者については、いきなり作り上げる事は難しいが
後者については、育成設備だけ各地に整ってきている。
しかし育成の手配を購入者がしなければいけない。
（その育成費を売却額に加えたとしても安いと思うが）
関係者ではないので実現可能かどうか
あくまで思いつきの範囲だが
アフターサービス（育成）をオプションとして
せりの時点で付加する事はどうだろう？
△△△番 ○○○○○の２００７
本馬は オプション料金×××万円にて
ＢＴＣにて２歳５月迄の育成を御提供致します。
（もちろん契約書には対象外費用＝治療費などを記載）
テレビショッピング風にするなら
ＢＴＣで２歳５月迄の育成がついて
はい！ このお値段。
馬主サイドに取って
デビューまでの費用が不透明
育成施設の手配が必要
という問題部分を解消できるだけでも
何もしないより効果が期待できないだろうか？
もちろんオプションなので
自分で育成施設を指定する馬主であれば
オプションを付ける必要はない。
生産牧場と育成牧場が業務提携契約を行い
売れた場合はオプションでそのままそこで育成
売れなかった場合でも次回セリまでそこで育成
これはお互いにメリットが出ないだろうか？
生産牧場は一定金額（安め）での育成サービス
育成牧場は育成馬募集の必要を減らし、安定した頭数確保
金持ちが勝つようになってしまった今の時代
金持ちの独占団体に勝つには
他にないサービス
小さい資金でも 集めれば大きな資金
で立ち向かうしかない気がする。
もう１点あげるとすれば
５日間連続で通ってくれるお客様は少ない
事であろう。
一般的な消費者でも
・ブランドもんを買い漁る人
・中価格でも確かなもの
・安くて手頃、でも中国製
と言うように層が分かれる。
出品の順序を 「公平」 の名の元に
アイウエオ順にする時代は終わった。
今後は申込み時に希望価格帯を設け
１日目 １０００万以上
２日目 ５００万以上
３日目 ３００万以上
４日目 希望設定無し
とでもしてはどうか？
もちろん、突拍子もない値段で売れる可能性は低くなる。
でも、突拍子もない値段で売れるのは
セレクションセールなどに期待し
１歳秋で、もう後がないオータムセールでは
価格帯を設けて見るのも良いと思う。
しかし応援していたあの馬の仔が主取・主取・主取
と言うのを見るたび、寂しくなる。
早く
地方競馬が活性化→馬主増→生産の需要増
となってくれないものか…
●●●●●● 以下、データ部 ●●●●●●
●●●１０／１５ 当歳馬
上場数 １６７頭 （欠場３６頭を除く）
牡馬 １２２頭
牝馬 ４５頭
落札数 ２４頭
牡馬 ２０頭
牝馬 ４頭
売却率 １４．３％
牡馬 １６．４％
牝馬 ８．９％
平均取引額
牡馬 ７１６万円
牝馬 ３０２万円
上場１頭あたり
牡馬 １１７万円
牝馬 ２７万円
高額落札（１，０００万円以上） ４頭（落札の１７％）
１，３７５万円 グローバルカードの２００７
１，１７６万円 ナナコフレスコの２００７
１，１５５万円 エクスペダイトの２００７
１，０５０万円 レインボウスズランの１９
落札者概要
ビッグレッドＦ ６頭
竹園正継 ２頭
永井啓弐 ２頭
クラブ法人関連 ３頭
売却率上位種牡馬
マヤノトップガン ５頭中 ３頭落札
高額種牡馬 主取
ダンスインザダーク ６頭中 ６頭主取
マンハッタンカフェ ６頭中 ６頭主取
ゼンノロブロイ １０頭中 ８頭主取
落札馬誕生月
１月 １頭／ ７頭 売却率 １４％
２月 ５頭／３６頭 売却率 １４％
３月 １１頭／５７頭 売却率 １９％
４月 ４頭／４８頭 売却率 ８％
５月 ３頭／１９頭 売却率 １６％
６月 ０頭／ ０頭 売却率 －－
●●●１０／１６～１９ １歳馬
上場数 ７６４頭 （欠場１６４頭を除く）
牡馬 ３４７頭
牝馬 ４１６頭
せん馬 １頭
落札数 ３３３頭
牡馬 １９３頭
牝馬 １４０頭
せん馬 ０頭
売却率 ４３．５％
牡馬 ５５．６％
１日目 ４８％
２日目 ６２％
３日目 ５５％
４日目 ５６％
牝馬 ３３．７％
１日目 ２８％
２日目 ４１％
３日目 ３４％
４日目 ３２％
平均取引額
牡馬 ４１８万円
牝馬 １９９万円
上場１頭あたり
牡馬 ２３２万円
牝馬 ６７万円
高額落札（１，０００万円以上） １６頭（落札の４．８％）
２，９６１万円 チェルビムの２００６ ★ダーレー★
２，２０５万円 サニーアスラン
２，１５２万円 ムカラファの２００６ ★ダーレー★
１，７０１万円 ローレルポラリス１８
１，６０７万円 ファーザの２００６ ★ダーレー★
１，５７５万円 ランフォール
１，４１８万円 アーミールージュの１８
１，３６５万円 ストロベリーフェアの２００６ ★ダーレー★
１，３６５万円 リフレ２００６
１，２６０万円 リヴァーガールの２００６
１，２６０万円 アモリストの２００６ ★ダーレー★
１，２６０万円 レーブドグランパの２００６
１，２６０万円 ラシアンパーティの１８
１，１５５万円 シュバルヴォラント２００６
１，１５５万円 ネーハイエンプレス２００６
１，０５０万円 ユアスマイルの２００６ ★ダーレー★
売却価格帯
～ １００万円未満 １２頭 ３．６％
～ ２００万円未満 ９９頭 ２９．７％
～ ３００万円未満 ８６頭 ２５．８％
～ ４００万円未満 ４８頭 １４．４％
～ ５００万円未満 ２５頭 ７．５％
～ ６００万円未満 ２０頭 ６．０％
～ ７００万円未満 １１頭 ３．３％
～１，０００万円未満 １６頭 ４．８％
１，０００万円以上 １６頭 ４．８％
落札者概要
ケイズ ２１頭
ビッグレッド＆コスモＦ ９頭
山上 和良 ７頭
レックス ６頭
菅原 光太郎＆光博 ６頭 菅原秀仁 ３頭
松本 好雄 ５頭
島川 隆哉 ５頭
ディアレストクラブ ５頭
ＬＳ．Ｍ ５頭
ミルＦ ５頭
五稜墓苑開発 ５頭
石川県馬主会 １２頭
熊本県馬主会 １２頭
売却率上位種牡馬
コロナドズクエスト １０頭中 ９頭落札
ジャングルポケット ６頭中 ６頭落札
ダンスインザダーク ５頭中 ５頭落札
グラスワンダー ６頭中 ５頭落札
ステイゴールド １６頭中 １１頭落札
高額種牡馬 主取
アドマイヤコジーン １１頭中 ７頭主取
マンハッタンカフェ ８頭中 ７頭主取
本日の写真は
川崎競馬場の誘導馬 特別レースＶｅｒ。
2007年10月11日
川崎競馬場にて撮影。
大きいサイズや他の写真は
川崎の誘導馬のアルバムからダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/36460
