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馬インフル 今週末中央競馬開催 一方で命の危険 [競馬全般]

今週末の中央競馬開催は手放しで喜べない。

馬インフルエンザくらい たいした事ない
と思っていたら大きな間違い。
たいした事がないのは
 【予防接種を受けている1歳以上の競走馬】
だけである。

中央競馬が開催できるか、できないか
それだけで一喜一憂している人は
馬インフルエンザなど何も知らなくていいし、気にしなくていい。
中央競馬開催があれば馬券を買い
中央競馬開催がなければ馬券を我慢してすごせばいい。

どの馬が発症して調教などが順調でない…などの情報が欲しい
とかの声も聞かれるが、
脚元不安・喉なり・フケ…で調教が順調でない話は
これまでも何も無い状態で馬券を買っていたのだから
別に今更…(笑)

当ブログは中央競馬の開催は二の次だと考え
 【防疫】
の面から、これは重大な問題だと考えている。
なので、中央競馬の馬券が買えればいいと言う方は
以下の文面を読むのは 無駄です。 お疲れ様でした。

さて、何が重大な問題なのか?
それは冒頭に述べた
 馬インフルエンザで影響がないのは
 予防接種を受けている1歳以上の競走馬だけ
の点である。

日本全国には競走用の馬以外にも
乗馬倶楽部には乗用馬、ポニーなど
日本在来馬が居る。

日本在来馬の中ではJRAからの転出馬から
感染する可能性がある地域として
 北海道和種馬、木曽馬、野間馬、御崎馬、トカラ馬
の5種が現存する。

これらの馬達は当然の事ながら
予防接種を受けていない。
馬インフルエンザに感染すると死亡する可能性がある。

また、競馬に直結するところにも
馬インフルエンザに感染すると死亡する可能性
がある馬が居る。
 【予防接種をまだ受けていない当歳馬】
である

今回
 JRAの対応の悪さ
 JRAの自分さえ良ければ(開催できれば)な姿勢
は、これらの馬達を
 「死の危険」
に晒しているのである。

既にJRAからの転出馬または交流競走の結果
から陽性が確認された地区に
 旭川競馬
 岩手競馬
 金沢競馬
 名古屋競馬
 園田競馬
 馬産地浦河町
 馬産地新日高町
 馬産地ひだか町
 育成場福島県
 育成場滋賀県
がある。

このまま 「なまっちょろい」 対応をしている限り
JRAから各地へ馬インフルエンザがばらまかれる
可能性があるのだ。

美浦から札幌・新潟・小倉
栗東から札幌・新潟・小倉
への馬の移動では
木曜の出馬投票後に陽性となった馬が居ても
何ら制限されていないのである。

感染ルートも特定できていない今
自分達の都合で、自分達の馬(予防接種済)は
平気だからと いい加減な防疫しかしないのでは
 「自分の通う小学校では
  インフルエンザの予防接種をしたから
  通学する時にマスクする必要もないし
  口を覆う事もなく 咳をしまくっても
  全く問題ない」
と言っているのと同じだ。

JRAは
 乗馬倶楽部の馬、ポニー
 予防接種前の当歳馬
 日本在来馬
が感染して死んだら賠償金を払ってくれるのか?

どうせ国営だから最後もみ消して終わりだろうが
それでは死んでしまった馬は浮かばれない。

農水省も自分らの懐に入ってくる金だけ
を気にするのではなく
世界に胸を晴れる 【防疫】 を行うべきだ。
それができない日本国であれば
アメリカに対し
 「牛の脊椎部は輸入しない」
とか言えたもんではない。

●これまでの当ブログ記事一覧

馬インフルエンザ JRA 開催強行 その裏には…
https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-08-23

馬インフルエンザ 開催できれば、後は知らんと言う主張?
https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-08-22

馬インフルエンザ JRAの対応の遅さから生まれる 弊害
https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-08-21

馬インフルエンザ 各競馬主催者対応比較 JRAは論外
https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-08-20

馬インフルエンザ 牧場見学予定の方 「自粛」でなく「するな」
https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2007-08-19-1

本日の写真は
パルパディア。
2007年08月15日
大井競馬場 黒潮盃にて撮影。

大きいサイズは黒潮盃のアルバム
からダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/67503


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馬インフルエンザ JRA 開催強行 その裏には… [競馬全般]

いろいろ調べた。
個人的な判断ではあるが
東京電力のデータ改ざんの方がまだマシなのでは
と思うほどだった。

> 馬インフルエンザについて
>
>  馬に感染した場合でも重篤な症状を
>  引き起こすものではなく、
>  深刻な被害をもたらす「法定伝染病」とは
>  大きく異なるものです。
>
>  現在では、全ての競走馬に
>  ワクチン接種を義務付けています。
>  (生後1年目に基礎免疫・補強免疫接種、
>  2歳から年2回接種)

確かに「法定伝染病」ではない。
「届出伝染病」である。
しかしながら
http://www.equinst.go.jp/JP/book/kansenS/EIF.html
を参照して貰いたい。
 ●疫学の 2) 抗体陰性馬群における発生
  1989年に中国 約13,000頭の馬が感染し、
   そのうちの35%が死亡
  中国では1994年にも137万頭が感染し、
   19,000頭が死亡
死亡しても「重篤ではない」と言うのか?
もちろん、競走馬として登録している馬は
年2回ワクチンを打っているので
 ●臨床症状
  安静療法を施すと、軽症例で1週間、
  重症例でも約3週間で回復
するであろう。

ここで問題なのは、年2回のワクチンを
「打っていない」国内の馬達である。
例えば、乗馬用の馬・ポニー
そして忘れてはならないのが
 競走馬のワクチン接種義務付け=1歳
に達していない
 【当歳馬】
である。

JRAの言い分をそのまま通すと
 ・乗馬用の馬
 ・ポニー
 ・競走用馬でも当歳馬
 は感染して死亡しても知った事ではない
と言っているのである。
既に浦河町の乗馬公園のポニーが
馬インフルエンザに感染したのだが…汗

その一方で

中央競馬会 平成18事業年度 事業報告書
http://www.jra.go.jp/company/etc/pdf/houkoku18-1.pdf
から抜粋
33ページ
 15.競走馬の保健衛生対策の実施
  (2)防疫面では、
    防疫面では、
    「日本中央競馬会競走馬伝染病防あつ規程」
    に基づく入きゅう検疫、定期検査および
    予防接種を実施するとともに、
    環境衛生対策、疫学調査、ワクチンの備蓄
    およびその他の防疫措置を講じた結果、
    競馬の開催に影響を及ぼす伝染病の流行は
    認められませんでした。
     :
    ③生産育成地における疾病まん延防止
      および本会施設への疾病侵入阻止を目的として、
      本会施設入きゅう前の育成馬を対象に
      実施された馬インフルエンザ、日本脳炎、破傷風
      の予防接種に対し助成を行いました。
    ④国内の防疫体制強化のため、
      馬インフルエンザワクチンの臨床応用評価、
      抗インフルエンザ薬の応用、
      馬鼻肺炎生ワクチンの開発、
      馬ピロプラズマ病エライザ診断法
      の野外試験について関係機関に
      調査研究を委託しました。

ほぉ、平成18年度は
 「生産育成地における疾病まん延防止」
 「施設への疾病侵入阻止」
を目的にしていたのだね。
で、現在は
 「施設内でのまん延防止」
はしないと?
確かに平成18年度に
 「施設内でのまん延防止」
をしてたとは書いてないがね(笑)

で、生産育成地における疾病まん延防止
はどうするのかね?
馬インフルエンザが終息するまで
JRA施設内から施設外(育成場・地方競馬場など)
施設外からJRA施設内へ
馬の移動禁止を継続するのかね?
で、陽性馬を隔離していない状況で
いつ終息するのかね?
全馬が1回感染し終わるまでかね?
今、施設内に居る馬だけで当分レースを行うのかね?
たまたま、JRA施設内に競走馬を置いていた
調教師・馬主は良いだろうが
放牧に出ている馬の調教師・馬主は
それで納得するのかね?
もちろん現在JRA施設内に居る馬が
故障・体調不良など起こしても
JRA施設外へ移動できない状態が
当分続く事になるわけだが
それで問題ないのかね?

> 病気による出走制限について
>
>  競馬においては、世界共通のルールとして、
>  レース出走前に発熱やケガの症状が
>  認められれば出走することはできませんが、
>  『発熱などの症状がなく、
>  体調に問題がない』競走馬の出走が
>  制限されることはありません。

確かに
 『発熱などの症状がなく、体調に問題がない』
 競走馬の出走が制限
される事はない。

しかし、
 国際競馬統括機関連盟
 Chapter IV : Health regulations
 (第4章 衛生法規)
  Article 22 : International health agreement
  (第22条: 国際的な健康合意)
   2. Temporary Import
   (2. 一時輸入)
    ii. Hygiene Requirements
    (ii. 衛生要件)

 Whenever necessary protection against insect vectors
 of disease must be practised by making use
 of physical barriers, timing of exercise periods,
 insecticides and insect repellents.
とある。
これは
 必要があるときは、病原体からの保護は
 物的障壁(運動期間、殺虫剤と昆虫駆除剤のタイミング)
 を利用することによって実践されなければなりません。
と翻訳された。
病原体からの保護をしろ…と言っているのに対し
陽性でも発症していない競走馬は
自由にあちこち動き回るのであれば
陰性の馬に対し、病原体からの保護を
適切に行っておらず、この規約に反する。
この部分はどのように説明するのだろうか?

> 現在の状況について
>
>  疫学的な調査のうち、
>   8月16日(木)・17日(金)の健康馬のうち
>   陽性馬であった頭数は全体の19.4%であり、
>   8月20日(月)・21日(火)では9.0%です。
>   また、発熱馬の頭数も8月18日(土)の
>   96頭をピークに減少傾向を示しており、
>   1971~72年の大流行時のような広がりは認められません。

ほぉ~さすがは国営競馬のJRA。
金沢競馬ではJRAからの転入馬が陽性と判明した18日から
3日後の529頭全頭検査で114頭が陽性反応だったのだが
よほど陽性馬を隔離し、消毒しまくったのだねぇ。
で、全頭検査はやったのか?
出走意思のある馬 約2000頭しか検査してないのだが
もちろん明らかに発症している馬は
出走意思を出してはいないだろうから
その数も入れて、陽性馬が減ったと言っているのか?

中央競馬関係者・馬主・その他
中央競馬開催の恩恵に預かっている関係者
 (各種売店、新聞屋・予想屋、競馬場近くのホテル・コンビニ…)
中央競馬でしか競馬を楽しめない中央競馬ファン
皆、中央競馬を再開して欲しいのはよく分かる。

当ブログが問題と考えているのは
 「中央競馬だけが問題なければそれでいい」
と言う姿勢・対応(対応の遅れを含む)について
問題だと言っているのだ。

ちなみに

ハリケーンドクターが行く
http://harumi8374.blog77.fc2.com/blog-entry-155.html
> 初期感染の段階で阻止できなかった場合
> おそらく香港で92年に発生したときと同じ・・・
> 4割は感染するだろうとみています
> それでもインフルエンザは必ず終息します
> 私たちができることは
> 少なければ全力で蔓延を阻止し、
> 多ければ早期の終息に努めることです。

早期の終息を目指す事を十分理解されている。

ホッカイドウ競馬、来週(28日~30日)は開催
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070822K11.html
> 22日(水)に実施した馬インフルエンザ簡易検査
> の結果は以下のとおりで、全頭陰性を確認。
>
> 【検査頭数の概要】
> <旭川競馬場>
> 8月20日 在厩頭数 746頭
> 8月22日 検査頭数 744頭
> ※残り2頭は、既に陽性の馬1頭、死亡報告漏れ1頭
> <門別競馬場>
> 8月20日 在厩頭数 171頭
> 8月22日 検査頭数 170頭
> ※残り1頭は、死亡報告漏れ1頭
> この検査結果を踏まえ、来週28日(火)~30日(木)の
> 旭川競馬は予定どおり実施することになった。
> なお、すでに陽性反応が出ている
> 馬1頭(JRAからの転厩馬)については、
> 隔離厩舎で厳重に管理されている。
> ただし、現在実施中の入退厩制限等の
> 防疫措置は、当面の間継続する。

全頭検査の結果を数字で示し
ここまでキッチリと安全だと言う保証を
出して貰えれば、大丈夫だろう…と
競馬ファンも安心して馬券を買える。

どちらが国営競馬なのか
まるで逆ではないか(笑)

本日の写真は
トミノダンディ。
2007年08月15日
大井競馬場 黒潮盃にて撮影。

大きいサイズは黒潮盃のアルバム
からダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/67503


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