馬インフルエンザ 各競馬主催者対応比較 JRAは論外 [競馬全般]
馬インフルエンザによる競馬開催中止が増えている。
そんな中、各競馬主催者の対応を比較すると
有事に備えて、どれだけ勉強が出来ているか?が分かる。
売上げの低い競馬場、赤字の競馬場などにとっては
死活問題となりかねない事態ですが
問題の重大さを認識していれば
取るべき対応はキチンとするべき。
●中央競馬 対応評価:キチガイです。問題外です ★☆☆☆☆
8/16(木)午前 馬インフルエンザ発症確認
8/16(木)16時 週末の開催を発表
8/16(木)夕方 発症20頭を確認
8/17(金)10時 週末の中央競馬開催中止を発表
8/19(日) 無謀な開催強硬プランを発表
調教師から
「馬体重ではなく体温を発表したらいい」
と皮肉のコメントが出る。
◎問題点
1:開催について、勇み足から混乱を招いた。
関係各所への連絡など急ぐ理由はあったとは思うが
”ファンへの公式発表”については急ぐべきではなかった。
2:馬インフルエンザの認識不足から感染拡大を招いた。
発症馬が両トレセンにいる計2888頭のうち
【20頭と少ない】と判断し、開催を発表した上で
JRAは調教師に対し、
【陽性馬】を他馬と接触させないように指導しているが
【(陽性ではあるが)発症していない馬】の調教に関しては
「調教師の判断に任せる」とした。
↓
「ウイルス保有馬が他馬と接触する事での感染拡大を防ぐ」
べき所で、認識不足から指導不足。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000001-nks-horse
↓
感染馬拡大
3:予防ワクチン接種の効果についての認識不足
JRAの仁岸正之馬事部長は
「71年当時のような爆発的な伝染は、
避けられると考えている」と話した。
予防ワクチン接種の効果から、
これ以上、爆発的な広がりはないと判断。
↓
ワクチンの効果は【発症しない】ではなく
【ひどくならない・発症しにくくする】である。
それ位、人間のインフルエンザのケースでも分かるはず。
4:公正競馬を無視し、売り上げ至上、利益最優先の開催強硬プラン
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/08/20/01.html
・未だに感染馬が増えつづけ終息する見込の無い中で
希望的観測を重視し、現場の声と温度差満タンの状態で発表
・競走馬に開催できるのか?未決定時点での追切を要求
・感染した後既に完治した馬が出走した場合
現行の感染馬未公表の状態では数日間運動しなかった事が
馬券購入するファンに情報提供されず、公正競馬とならない。
・開催当日になって発症した馬を多数競走除外とした場合
競馬新聞などの予想印は全く無駄なものとなり
前日予想するファンはレースの展開などが全く読めない。
・直前に開催中止となった場合、ファンの信頼を更に裏切り
競馬離れに拍車をかける。
5:現場の声を全く聞いていない。
中止では死活問題と言う調教師も居るようだが
感染馬が増え続ける中、開催はどう考えても無理と言う
調教師も居る。
現場の声に耳を貸さないのは膨れ上がりすぎて
統制の取れていない悪い大企業そっくり。
◎提案
預託料の問題、未勝利馬の今後の問題など
開催したり理由は分かるが、国が行っているギャンブルの割りに
危機感が無さ過ぎる。
競馬パート I 国を名乗るなら、売上・利益よりもまず
信頼を得る行動(終息するまで開催はキッパリと中止)をすべきだ。
地方競馬と違い、絶対に潰れない国営競馬であるのだから
「今回の赤字分は、無駄なスタンド施設改修などの施設費を回し補填」
などを認めて貰うよう 国に提案を持ちかけるのが先ではないか?
また、未勝利馬の扱いについては、
地方競馬へ協力を求め、馬インフルエンザ終息後に
地方競馬にてJRA認定競走を行い、優勝した馬には
1勝で中央競馬へ戻れるよう今回に限り特例を設ければいい。
但し、地方所属馬が優勝した場合であっても、
中央転厩の選択が可能でなければいけないが。
競馬先進国に
「日本人は金のために防疫を無視した。」
と思われれば、今後外国からの参戦馬は激減し
最悪、パート I 国から格下げになるだろう。
目先の金に目を奪われるなら、JRAの役員は全員辞任すべきだ。
●ホッカイドウ競馬 対応評価:大変よくできました ★★★★★
8/16(木) 美浦トレセン~近郊牧場~旭川競馬場で
転入してきた競走馬の入厩検査で
異常(鼻水)を認め、簡易キットによる検査を実施。陽性と判定。
隔離厩舎へ収容。侵入防止の徹底策を開始。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070817-00000006-kiba-horse
8/18(土)未明 8/21~23の開催中止を2日前に発表。
●大井競馬 対応評価:がんばりましょう ★★★☆☆
8/17(金) 南関東4競馬場の協議会にて対応策を発表。
8/18(土)AM 大井競馬場に在厩している競走馬1頭に
発熱及び水様性鼻汁の漏出の症状を確認するも
簡易キットがなく検査出来ず。
他施設からの出走予定馬の入厩を制限して
開催することを発表。
8/18(土)昼 再度検討した結果、防疫を強化する観点から
開催を中止することを決定。
8/18(土)夕方 簡易キットが届き、疑いのあった馬が陰性と判明。
◎問題点
1:予算などの都合はあると思うが
予期せぬ事態への備え(簡易キットの備蓄)が
出来ていなかった。
金沢競馬が出来る事がなぜ大井競馬で出来ないのか理解不能。
JRAがインフルエンザの簡易検査キットを大量購入していて
大井競馬場がなかなか入手できなかった点には同情。
発症未確認(陽性か不明)時点で中止発表した事は評価する。
●金沢競馬 対応評価:よくできました ★★★★☆
8/18(土)午後 3頭から陽性反応が検出された為
翌日の開催中止を早々に発表。
8/19(日) 8/26(日)に予定されていたイベントの
延期を1週間前の時点で発表。
●名古屋競馬 対応評価:よくできました ★★★★☆
8/19(日) JRA新潟競馬に遠征し、
帰ってきた競走馬 1頭から陽性反応が検出された。
8/20(月) 翌日の開催中止を発表。
●荒尾競馬 対応評価:大変よくできました ★★★★★
8/17(金) 10日以上先の8/28JRA交流霧島賞中止を発表
馬インフルエンザが長期化する事を充分理解し
早々に勇気を持って中止を発表した事は素晴らしい。
明日は船橋しかないが
がんばって馬券買おう。。。
本日の写真は
母がアラブながら果敢にサラブレッドに挑むコピエドリーム。
アラブを生産してきた生産者がサラブレッドに移行中の中
その生産者に勇気を与え続けるのはこの馬
2007年08月15日
大井競馬場 黒潮盃にて撮影。
大きいサイズは黒潮盃(順次UP中のアルバム
からダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/67503