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馬インフルエンザ 開催できれば、後は知らんと言う主張? [競馬全般]

美浦の理論派調教師が早期再開を主張
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070821-244587.html

この記事を読んで、自分なりに
「あげ足取り」で解釈してみる。
もちろん、この記事が本当にこの調教師の意思を
正しく伝えたものかどうかは分からない。
マスコミは面白おかしくなるよう
記事を作るのが仕事だから。

でも、すべてを疑っていては話が進まないので
この記事が正しいものとして話を進める。

まず総括
 「さすがは国営競馬。競走馬の駒は山ほど居るから
  頭数が揃って競馬開催できるなら やっちまえ。
  他へ感染が広がり、その結果
  何か影響が出ようが知った事ではない。」
としか見えない。

先日のF調教師とそのグループがした発言とは
全く逆の意見である。

記事の要点について見ていく。

> 陽性反応が出ても、
> 発症さえしていなければ100%能力を出せる

競馬の開催だけしか考えないのであれば、ほぼ正しい。
但し、防疫の面から見ると
 「発症さえしていなければ…」
と考える事は危険。

> 当日急変して使えない状態になった場合は
> 取り消すのだから、ファンに迷惑は掛けない

競馬ファンの中には、当日の朝に新聞を買って
現場に着いてから予想している人も居るだろうが
たかだかレースとレースの間の30分足らずの間に
確実に勝ちを狙える予想をできるとは思わない。
早い人では月曜の特別登録時点から予想を開始している。
また、最近ではネット投票などで
早めに馬券を購入している人が居る。
予測できなかった事象で出走取消なら仕方ないかと思うが
 ・陽性だったが 「まだ」 発症してないので出馬投票
  ↓
 ・当日発症して除外…がまとまった数発生
となった場合、予想新聞紙に打たれた印も含めて
出馬投票時点とはまるっきり違うレースになる事もあり得る。
これのどこか公正競馬なのか?
ファンへの迷惑がかからないと言い切れるのか?
どういう思考回路をお持ちなのか甚だ疑問。

> 当時(前回流行した71年)は冬。
> インフルエンザは熱に弱く、夏場なら長くは続かない。
> 少しぐらいの発熱なら2、3日で治る

一概には言えないが、現在続いている猛暑により
競走馬の体力も落ちている。
2~3日で治ると楽観視はなぜできるのか?
これまで発症した馬の完治までの日数が
実績の数字としてどこかにあったのか?

> 感染しても発症しないように、
> 安くはない予防注射をしている。
> ワクチンの効果で症状はそれほど重くならない。
> 拡大を恐れる必要はない。
> 1度感染すれば抗体ができて、
> 再び感染することはないのだから

ワクチンの効果で症状はそれほど重くならない…
については、現在の所 そのようである。

が、
金沢競馬にて、
8/18にJRAから転入してきた競走馬1頭
その他2頭の合計3頭から陽性反応が出た後
8/21までに全549頭を対象に簡易検査を
行った結果、114頭が感染していたが
これのどこが
 「拡大を恐れる必要はない」
なのか?
 日高地方に休養に戻ったJRA競走馬7頭
 福島の育成施設にて1頭
 浦河のポニー牧場で1頭
これ(特に最後の浦河)は
感染の拡大のせいではないのか?
最後の文言などは
 「抗体ができるから、全馬 1度感染してしまえ」
と言っているようにしか見えない。

> JRAは及び腰にならず
> 健康な馬なら陽性でも問題がないことを
> きっちりファンに説明しないといけない

陽性でも問題がないのは
その馬 1頭 単体での話。
現在問題にしているのは
 日本競馬界が防疫の面をどのように考え
 どのような対応を取る事ができるか?
である。
競馬先進国が日本の行動を
パート I 国として相応しいかどうか?
を見ているのである。
そんな中、JRAからの転入馬から
感染拡大した可能性が高い金沢競馬が潰れでもしたら、
JRAはどうやって世界対して言い訳するのか?
世界に恥晒して 「俺はやってない」 と言うのか?
まるで(まだ有罪確定はしていない)植草一秀被告だ。

この調教師が言っている事は
 白い恋人の賞味期限が切れていようが
 アイスから大腸菌が検出されようが
 食べた人が発症しなければ問題ない。
 例え発症しても現代の進んだ医療なら
 重症にはならない。
 売ってしまえばこっちのもの。
と言っているのとそんなに差はない。
(当グログでの”例え”が突拍子もないのは、いつもの事です)

ちなみにホッカイドウ競馬の
馬インフルエンザへの考え方が
ブログに書かれていた。
http://teamhidaka.blog63.fc2.com/blog-entry-101.html

「馬インフルエンザのウイルスは非常に感染力が強く、
 馬が集合している場所では空気感染で
 一気に蔓延してしまう可能性があるため、
 感染馬が限られている早い段階で、
 出来る限りの防疫対策を施し、
 ウイルスを根絶させてしまう必要があるわけです。」

そう 【ウイルスの根絶】 を重きとして考えている。
中央競馬鹿は 【開催優先】 を重きとして考えている。

どちらが重要か? そんなもん決まってるだろうが!

経営が苦しい地方競馬でさえ、重要な問題がどちらか?
を充分認識しているのに、
絶対潰れない国営競馬が何が問題を理解していないようでは
お話にならない。
一回、国営競馬を分解してしまった方が
良いのでは?とさえ思ってしまう。

本日の写真は
クールヴォイス。
2007年08月15日
大井競馬場 黒潮盃にて撮影。

大きいサイズは黒潮盃のアルバム
からダウンロードできます。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/horsephoto/albums/67503


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